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1月のご挨拶 ~午年によせて
篠原工業より、年始のご挨拶を申し上げます。
どなた様におかれましても、良き1年となりますよう 心より祈念しております。
本年もよろしくお願い申し上げます。
年始から大きく動いた社会。ベネズエラの大統領逮捕、グリーンランド領土問題、中国の不況、終わらぬ戦争。そして我が国においては、国会冒頭で解散宣言の上、2月上旬に衆議院選挙が実施されます。足元の景気や、立ち位置もはっきりしないままに、毎日があわただしく過ぎていくような感触です。
そんな中ではありますが、年始にお客様、業者様と景況感の交歓をしました。昨年から引き続いて、景気の良い企業、悪い企業が分かれ、真ん中がほとんどいない、という二極化の状況が続いているようです。いま、忙しい所は良いとして、まだ陽の目を見ない企業が、このあと、仕事をつかんで元気になるかどうかが、日本浮上のカギであると思います。
しかし、腰折れする話題ですが、材料業界においては、大手のJX金属社が、普通リン青銅の生産を終了する宣言が出ました。
2026年1月27日 JX金属株式会社 りん青銅条の生産終了について
事業を続ける、続けないは民間企業の自由ですが、今回のような標準的な材料や、社会インフラであるものについては、もう少し国家や業界の関与があっても良いと、いつも思います。リン青銅は一般的な材料なので、困る会社がこれからたくさん出てくると思います。
それにしても、「あってもなくても良いもの」と「なくてはならないもの」の線引きが、昨今は何事も曖昧になっていると感じます。
SNSでも、そのへんを論じましたが、例えば金型の発注についてもそうです。国内の金型産業は、全体的に受注が落ち込んだまま、廃業が進んでいます。以下は参照したネット記事ですが、冒頭のグラフを見ると悲しい現実が見えてきます。
(抜粋)日本全国でもう金型屋は4000社しか存在しない、47都道府県で考えると1つの件にもはや100社も存在しないほど数が減っている現実をご存知ですか?
・・・・金型はあってもなくても良い産業? 当社の立場からすれば、もちろん「なくてはならないもの」と思っています。
しかし、単純な価格差、自由市場・貿易を背景に、有力企業の海外へのオーダー、海外生産が止まらない状況は変わりません。
それでも考えてほしいのは、部品生産というトータルを考えたときに、そこまで、日本の金型に払えないのか?ということです。
100万個の生産に必要な金型を、高級な1000万円のものとしましょう。100万個で割れば、製品1個に対する資産インパクトは10円です。中国の金型が半額だとして、インパクト差は5円です。あえて単純に計算しますが、1万円の商品が値上げして10005円、日本製の金型ですと言われたら、それくらいなら、買うという選択肢は出てこないものでしょうか。
ゆとりのない時代です。お客様が1円を詰める苦しさも存じ上げております。それでもなお、自社の利益だけではなく、この国のため、ひいては自分の子供たちの将来のために、+5円を投資できる、そんな世の中になればと、心から願っております。
もちろん、私達も+5円の価値のある金型を作り、喜んでいただく責任があります。当社の金型は、スタンダードで、平凡に見えるかもしれませんが、10数名の精鋭が、管理・生産に携わっております。今日も10年、20年を超えた金型が、トントンと音を立てて働いております。長持ちし、安定した品質を保ちます。海外に頼めばよかった…と、残念な気持ちにはさせません。
さて、結びとなりますが、篠原工業は本日も元気に営業しております。
金型、プレス加工、脱脂、バレル研磨、そしてメタルカード事業。お任せください。
皆様からのお便り、お待ちしております。