2024/04/23
GW休暇の御知らせ
2024/03/27
メディア掲載のお知らせ ~鉄鋼新聞3月26日号
2024/03/01
3月のご挨拶 ~株価絶好調、でも実業は?~
2024/02/07
2月のご挨拶 【たま未来産業フェア】のご報告
2024/01/05
1月のご挨拶 ~日常を過ごす
2023/12/26
年末年始休暇のお知らせ
2023/12/11
12月のご挨拶 プレス技術 12月号の巻頭インタビューによせて
2023/11/30
2024/1/26~27 たま未来産業フェア 出展します。
2023/10/10
2023/10/25~26 新技術創出交流会2023 出展
2023/10/02
メタルカード技術交流 鹿屋工業高校
2023/09/05
9月 公休日のお知らせ
2023/09/01
9月のご挨拶 国内回帰を早めるにはどうすればよいか?
2023/08/04
8月のご挨拶 廃業金型請負=リバースエンジアリング?
2023/07/31
夏季休業の御知らせ
2023/06/23
6月のご挨拶 既成のルートに囚われない仕事を
2023/05/17
5月のご挨拶 篠原工業の商品開発とは
2023/04/27
ゴールデンウィーク休暇のお知らせ
2023/04/18
4月18日 創立66周年のご報告
2023/04/03
4月のご挨拶 メタルカードが売れました!
2023/03/01
金属製カード(メタルカード)販売のご案内
2023/03/01
メディア掲載のお知らせ~「ツギノジダイ」
2023/02/10
2月のご挨拶
2023/01/18
イプロスものづくり 企業情報掲載のお知らせ
2023/01/06
令和5年1月 ご挨拶 謹賀新年
2022/12/27
年末年始 休業のお知らせ
2022/12/06
12月のご挨拶 明るい話題で未来を灯す
2022/11/18
メディア掲載のお知らせ~ 「ツギノジダイ」
2022/11/19
年末年始休業のお知らせ
2022/10/28
臨時休業(半休)のお知らせ
2022/10/14
新技術創出交流会2022 出展のお知らせ
2022/09/29
10月のご挨拶 当社第67期のスタート
2022/09/07
9月のご挨拶 製造業者の喜びとは?
2022/08/08
8月のご挨拶  国内生産の意義
2022/07/27
夏季休業のお知らせ 8/11~8/16
2022/07/04
2022年7月 ご挨拶
2022/06/27
古い金型を「リバースエンジニアリング」します!
2022/06/07
2022年6月 ご挨拶
2022/05/10
2022年5月 ご挨拶
2022/05/10
テスト
2022/04/21
金型
2022/04/18
創立記念日 65周年を迎えました。
2022/04/18
2022/04/13
GW休暇のお知らせ
2022/04/08
2022年4月ご挨拶
2022/03/29
篠原工業は「空気」です
2022/03/14
各種金属材料の高騰の影響
2022/03/10
「治具」作りも篠原工業へお任せください。 
2022/03/01
2022年3月 ご挨拶
2022/02/08
「始末の良い」会社を目指して
2022/02/02
「部品開発サポーター」としての篠原工業
2022/02/01
2月 ご挨拶
2022/01/25
還暦企業の役割
2022/01/17
テーピング梱包の役割
2022/01/12
古い金型を残す「意味」
2022/01/01
新年ご挨拶
2021/12/31
年末ご挨拶(ホームぺージ刷新)
2021/12/29
年末年始休暇
2021/12/28
HPリニューアルしました
2024/03/01

3月のご挨拶 ~株価絶好調、でも実業は?~

 

3月となりました。八王子市の公園でも、桜が咲きました。

近所の公園に、河津桜が植わっています。ソメイヨシノは白っぽい美しさですが、河津桜は、薄紅色を強く感じます。それがまた、春のエネルギーを表現しているようで、好きです。桜の種類まで昔は考えもしなかった。今は毎年、春が待ち遠しくなって、自然と、早咲きのものを好むようになりました。

 

 

 1月~2月と沢山の取引先とお話をしました。私の実感では、実に80%以上の取引先が「景気が悪い」という印象です。当社の取引先は基本的に金属製品製造業、部品業ですから、自動車や各種産業、そして民生品と、色々なメーカーの動きが良くないということになります。また、口をそろえて言うのが、「先行きが見通せない」ということです。大手または有力な企業は、予算を立てて、さまざまな開発を実行します。そして部品需要を生み出すはずなのですが、その全体的な勢いが無いのでしょうか。

 

これと対照的なのが、景気の指標の一つである株価の推移です。

日経平均株価が前日終値から400円以上上昇、3万9500円台で推移…取引時間中の史上最高値を更新

 

読売新聞の報道ですが、30年ぶりに株価記録を更新し、今後も伸びていく気配です。この要因は何か。ひとつは世界情勢の影響による円安の進行で、海外生産を主とする大手企業が、為替差益により決算の数字がどんどん良くなっている事でしょう。そしてアジアの対抗馬だった中国が、不景気と報道されており、株屋が日本株を相対的に購入する量が増えている為と思います。

しかし冷静に考えてみると、良い商品が出て伸びた、公共事業が盛んになった、とか、私達が普段の生活の中で大切にしている「実業」が文章の中にほとんど感じられません。数字だけが伸びていて、その実効はまだ、これからなのでしょうか?

 

もうひとつ、人手不足の話題。確かに人手は足りないようですが、それはやむを得ない状況の結果論であって、未来への明るい期待ではないと感じています。というのも、上述のように仕事(需要)が活発とは思えません。だから今、受けている仕事はギリギリの人数、ギリギリの機械で回す。投資しない。それは、現場の社員の立場からすれば、あと一人いれば、もう少し機械が良ければいいのに…と思う状況だと思います。これが「人手不足」の実状と思います。需要が盛んだから、どんどん人も機械も投資する、という理想的な雰囲気は、まだ遠いように感じます。

 

さて、中小製造業はどこを目指せばいいか。私は、下記のようなことをいつも考えています。

① 良いもの (品質、サービス) を作り続けること (自助)

② 取引先を大切にして、お互いに助け合い、生き残る事 (共助)

③ 良いアイデアが生まれた時や、転機と思われる時を見逃さず、活かすこと

「そんな当たり前な・・・」ということばかりですが、これだけ実業と景況指数が乖離している世の中では「やれるだけのことをやる」しかないと思います。それは報われるかもしれないし、報われないかもしれない。私達の思いと関係なく、世の中が動いている。だったら動き回り、空気を揺らし、あがいてみる事だと思います。どこかにきっと乗るべき波があります。

ブログにこんな記事を書いているのも、空気を動かすための私の精一杯の「あがき」です。

 

冒頭に紹介した河津桜、本当にきれいでした。春を感じ、今を生きていることを幸運に思います。製造業界にも良い春が訪れますように、そして今、懸命に仕事を頑張っている人間「も」報われますように祈念して、3月ご挨拶の結びとさせていただきます。

 

記:代表取締役 篠原 謙介