2024/12/10
12月のご挨拶 ~1年を振り返って
2024/12/04
年末年始休業の御知らせ
2024/11/21
11月のご挨拶  世界平和と景気展望
2024/10/22
10月のご挨拶 
2024/09/25
メタルカード 新サイズのご案内
2024/09/01
9月のご挨拶 ~災害対策には、製造業
2024/08/30
臨時休業のお知らせ
2024/08/10
お盆休み休暇の変更について
2024/07/16
7月のご挨拶 ~世界の混乱、日本の未来
2024/07/16
夏季休業(8月)のご案内
2024/06/12
6月のご挨拶 ~金型保管の在り方について
2024/05/29
5月のご挨拶 ~声を出す 中小町工場
2024/04/23
GW休暇の御知らせ
2024/03/27
メディア掲載のお知らせ ~鉄鋼新聞3月26日号
2024/03/01
3月のご挨拶 ~株価絶好調、でも実業は?~
2024/02/07
2月のご挨拶 【たま未来産業フェア】のご報告
2024/01/05
1月のご挨拶 ~日常を過ごす
2023/12/26
年末年始休暇のお知らせ
2023/12/11
12月のご挨拶 プレス技術 12月号の巻頭インタビューによせて
2023/11/30
2024/1/26~27 たま未来産業フェア 出展します。
2023/10/10
2023/10/25~26 新技術創出交流会2023 出展
2023/10/02
メタルカード技術交流 鹿屋工業高校
2023/09/05
9月 公休日のお知らせ
2023/09/01
9月のご挨拶 国内回帰を早めるにはどうすればよいか?
2023/08/04
8月のご挨拶 廃業金型請負=リバースエンジアリング?
2023/07/31
夏季休業の御知らせ
2023/06/23
6月のご挨拶 既成のルートに囚われない仕事を
2023/05/17
5月のご挨拶 篠原工業の商品開発とは
2023/04/27
ゴールデンウィーク休暇のお知らせ
2023/04/18
4月18日 創立66周年のご報告
2023/04/03
4月のご挨拶 メタルカードが売れました!
2023/03/01
金属製カード(メタルカード)販売のご案内
2023/03/01
メディア掲載のお知らせ~「ツギノジダイ」
2023/02/10
2月のご挨拶
2023/01/18
イプロスものづくり 企業情報掲載のお知らせ
2023/01/06
令和5年1月 ご挨拶 謹賀新年
2022/12/27
年末年始 休業のお知らせ
2022/12/06
12月のご挨拶 明るい話題で未来を灯す
2022/11/18
メディア掲載のお知らせ~ 「ツギノジダイ」
2022/11/19
年末年始休業のお知らせ
2022/10/28
臨時休業(半休)のお知らせ
2022/10/14
新技術創出交流会2022 出展のお知らせ
2022/09/29
10月のご挨拶 当社第67期のスタート
2022/09/07
9月のご挨拶 製造業者の喜びとは?
2022/08/08
8月のご挨拶  国内生産の意義
2022/07/27
夏季休業のお知らせ 8/11~8/16
2022/07/04
2022年7月 ご挨拶
2022/06/27
古い金型を「リバースエンジニアリング」します!
2022/06/07
2022年6月 ご挨拶
2022/05/10
2022年5月 ご挨拶
2022/05/10
テスト
2022/04/21
金型
2022/04/18
創立記念日 65周年を迎えました。
2022/04/18
2022/04/13
GW休暇のお知らせ
2022/04/08
2022年4月ご挨拶
2022/03/29
篠原工業は「空気」です
2022/03/14
各種金属材料の高騰の影響
2022/03/10
「治具」作りも篠原工業へお任せください。 
2022/03/01
2022年3月 ご挨拶
2022/02/08
「始末の良い」会社を目指して
2022/02/02
「部品開発サポーター」としての篠原工業
2022/02/01
2月 ご挨拶
2022/01/25
還暦企業の役割
2022/01/17
テーピング梱包の役割
2022/01/12
古い金型を残す「意味」
2022/01/01
新年ご挨拶
2021/12/31
年末ご挨拶(ホームぺージ刷新)
2021/12/29
年末年始休暇
2021/12/28
HPリニューアルしました
2024/06/12

6月のご挨拶 ~金型保管の在り方について

 6月となりました。梅雨は例年より遅れており、真夏日は既に発生しております。

 今年の夏も、暑くなる予感です。体調に気を付けて仲夏の1か月を過ごしたいと思います。

 

 今年度に入ってから、中小企業庁の下請法の指導で、金型の保管について、様々な所へ通知が行っているようです。敏感な御客様からは、具体的な運用について、質問をいただく事がございました。また、協力先業者から、保管料を払って欲しい、というお話もいただきました。

ちなみに今の所、下請法に関連しない企業は静観ですが、いずれ標準的な取引になっていく可能性はあります。

 

 問題は、保管料の取り決めの方法です。これについては、下記の中小企業庁のホームページを見てみます。

◇新しい型取引のルールができました。 ◇型の製作から廃棄に至るまで、新しい型取引の ルールに基づき、取引を行いましょう!

 あくまでも指針なので、概要からは分かりにくいですね。一般論としては、地元の無人倉庫などがひとつの目安になってくるのではないかと思います。例えば大手の「ハローキティ・ストレージ」なども参考になるかと思います。

 

ちなみに、当社は金型新聞Web版で取り上げられている、下記の企業様を参考にすることに決めました。

サカモト・ダイテム 金型保管サービス開始 月額4000円から

2018年の記事ですから、相場は既に上がっているかもしれません。適正ではないかもしれない。しかし、世の中の風潮がこうなった以上、無償サービスのままでは済まない。まずは一歩目を踏み出そう、というのが当社の意見です。

 

ただし、最後に本末転倒な意見となりますが、金型業界、プレス加工業界が苦境になったのは、なにも金型の保管費用を渋られたからではありません。わが国の知的財産を安易に海外に展開し、盗まれても仕方がないような風潮で、20年、30年と時を重ねたことの帰結でしょう。このような小さな政策で、活況になるとは思えないのが本音です。

 

ベネチアングラスは、国がベネチアのムラノ島に職人を集中し、厳しい罰を盾に技法を守ろうとしました。当時のやり方は近代的とは言えませんが、国の財産である技術を、価値あるものとして尊重し、ときに人に奪われないように守ろうとするのは、普遍的な価値観ではないでしょうか。

 

1歩目は保管料でも、支払い条件の改善でも構いません。わが国の政府、そして共に暮らす国民の皆様が、自分が作れないものに対する一定の敬意と、そして普遍性のある金型加工という技術を、大切にしていくきっかけになれば幸いに思います。

 

記:代表取締役 篠原 謙介