9月のご挨拶 国内回帰を早めるにはどうすればよいか?
9月になりました。暑い日が続きますが、朝と夜の風が、涼やかに変わってきました。夏が過ぎ、秋の訪れを感じます。
8月は、下記の記事が全てを物語っているかと思います。脱水症状をはじめ、暑さで疲れ、風邪をひいたり、体調にも色々な変化がありました。夏は大好きな季節ですが、これほどの暑さに耐えるには、体力が必要だと身に染みる1か月でした。
東京都心 8月すべて真夏日 ひと月すべての日が“真夏日”になるのは観測史上初
今月は当社の67期の決算月となります。御取引先様の皆様のおかげで、何とかたどり着きました。コロナ禍明けの急速な正常化の方針に対し、実際の経済はついていってない印象です。中小企業・製造業の立場から感じる事柄として、
① コロナ禍で部品/商品の過剰在庫、もしくは供給不足の二極化が発生しており、未だ折り合いがつかない
② さまざまな生産品の値上げに対し、価格転嫁もしくは企業の収益力が上がっていない。
③ コロナ禍で、アイリスオーヤマ社の国内回帰の話題など盛り上がったが、そこまで加速していない。
③については、日本国内で生産する立場としては、大切な事柄ですが、御客様に話を聞くと、日本国内に仕事を戻そうとしても、工場のキャパシティーが足りないので戻せない という表現が出てきます。仕事が減って人を絞り、スリムアップした会社では、大量生産を賄いきれません。当然設備投資に踏み切らなければいけないのですが、そのコストを考えた時に、海外生産を切り替える英断まで、話が進まない、ということがあるようです。
日本に回帰する決断をしている会社はゼロではないですが、遅い。加速させるには恐らく、税金の優遇や補助金、そして全国的に苦しんでいる石油・電気のエネルギー料金の改善、完成品にもっとも近い組立加工企業の設備投資の補助など、さまざまな政府の支援が必要な状況かと思います。部品加工業者は、新旧問わず、量産性の高い機械を持っていたり、まだ何とかなる可能性があると思うのですが…。難しいものです。
社会全体のことを考えると、どうしても「自社・自助努力」ではどうしようもない事柄に思い当たります。当社ブロブで、それを問題提議しても「仕方がない」と思う時もございます。でも、これはただ愚痴を言っているわけではなく、今、置かれている状況の分析作業と考えています。感じていることを素直に伝える事も必要です。そして、その状況を踏まえた上で、当社らしく生きていける可能性を模索する。今後も考察は続けていきたいと思います。
部品事業者は、民生用、産業用共に今、過去になく苦しい状況にあります。リーマンショックより厳しいという方もいらっしゃいます。でも明けない夜はない、止まない雨はない 昔の人の格言です。私達は常に前向きに、今、御取引をしている御客様、そして新たに出会うであろう御客様のために、プレスラインを整備して、お待ちしております !
>>付録
トップページの「 メタルカード事業(ピックアップ情報) 」の内容を更新しました。
「あ、変わってる」と気づいてくださった方がいれば、大変ありがたいです。
以前は可愛らしいアニメ系キャラクターの印刷サンプルのみでしたが、協力先である西光美術社の厚意で、サンプルを増やしました。真鍮カードとステンレスカードの2種類を表示していますが、如何でしょうか?
私のお気に入りは写真左上の、建物のカードです。真鍮材(ゴールド)と赤いインクの相性が、とても良いです。
当社は、①メタルカード単体と、②印刷まで含めたメタルカードの、両方の販売を展開しています。付加価値の高いカードですので、気軽に手軽に、買っていただけるものではありません。しかし、協力先を通じて、今後も様々な方面で、取り組みを知っていただくよう努めてまいります。こんな案件に取り組みました、と、当ホームページにて、話題提供が出来ればと思っております。