8月のご挨拶 国内生産の意義
残暑お見舞い申し上げます。
2022年8月、夏まっさかりですが不思議なもので、吹く風に秋を感じます。
お盆休み、当社は東京の会社ですので、社員はおおむね都内に留まり、静かな連休を過ごしました。
連日の報道から、田舎への帰省も、遠出もしづらい状態で、無理もないことです。
当方も地元の商店街を何度か歩きましたが、連休なのに平常と変わらぬ雰囲気が、印象的でした。
わが国が、本当に賑やかなお盆を過ごせるのは、来年以降だと思います。
世界情勢に目を向けると、春先に始まったロシア・ウクライナ紛争は夏になっても決着がつきません。
また、中国が上海ロックダウン後、あまり景気の良い状態とは言えない状況となりました。台湾との戦争も心配です。
半導体を始め、多くを海外調達に依存している、私達電気、電子機器業界は、一部を除いて先行き不透明な状態が続いております。
今、製造業で作られている機械製品は、グローバルの輪から外れた、日本製を探すのは至難の業です。
以前は国内部品や、国内作業の比率も高かったと思うのですが、当社の感じる限りは、海外比率は相当高まっているように思います。
私は前述の状況を見る限り、海外に振り切った比率を、もう少し国内に回帰したほうが良いと考えます。
確かに、どこでも作れるものは、世界で一番安い所で作りたい。実業家の本音でしょうが、それは全世界が平和であっての話となります。
万が一、世界大戦のように有事が多発した時には、私達は自国の中で、解決しなければならなくなります。
終戦の日に振り返れば、先の戦争でも、物資不足に苦しみ、そして敗戦に至ったと教わっています。
その経験から言えば、半導体を十分に在庫したり、場合により国内製造したりするのは大切なことです。
自動車だけでなく、スマートフォンもパソコンも、食料も、なるべく日本国内でまとめられる設備があったほうが良いと思います。
大げさな発想かもしれませんが、日本の部品や製品がないと、世界が困るということになれば、戦争を避ける間接的な「抑止力」になるかもしれません。
平和のために、ものづくりが役に立つのであれば、こんなに良いことはないのでしょうか。是非、日本でものを作りましょう!
金型製造、プレス加工、バレル、脱脂、テーピング梱包。そして廃業・倒産した業者さんの金型の復活生産(リバースエンジニアリング)
今月も中盤戦ですが、皆さまからのご連絡を、心よりお待ちしております。
代表取締役 篠原 謙介