12月のご挨拶 ~ちいさな町工場・篠原工業
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12月、師走のご挨拶を申し上げます。
節目の70期も、はや3か月が経過しました。世の中の動きを感じるままに述べますと、やはり景気の向きはよろしくないように感じます。少し前の日経新聞の記事では、秋口のデータの修正が報じられていました。
GDP2.3%減に下方修正 7〜9月改定値、設備投資マイナスに
この記事の下段のコメントに「経済成長率を高めるためには、国内の供給力強化が必要」とあります。私達、町工場が普段から思い、望んでいることです。今年1年の間にも、廃業の話を何度か耳にしました。そもそも、起業、事業拡大の話題をひとつも聞かないというのは、世の中の常からいっても、異常事態ではないでしょうか。スクラップ&ビルドの、ビルドについて、まったく実感がありません。
とはいえ、11月にはわが国初の女性総理が誕生し、新内閣が発足、直接の恩恵が起きる政策の代表例として、ガソリンの暫定税率の廃止などが補正予算に組み込まれました。世の中のあらゆるものが、エネルギーを通して運用されていますので、徐々に、効果が発揮されるものと、期待しています。これ以外にも、今までとは違うことをしたい、という思いは感じますので、それがどれくらいの速度で波及してくるか、波及してくれば、前述の新聞記事にため息をつくような事も、なくなることでしょう。
そんな年末ですが、当社からもご報告がございます。
10月に移転作業の旨、ホームページでも告知しておりましたが、このたび、2025年12月より、同一土地内で工場の引っ越しを完了し、新たなスタートを切りました。
具体的には、先日まで、床面積 約600坪の工場で運営をしておりましたが、思い切った断捨離を行い、現在、約120坪の工場に変貌を遂げました。社員は全員そのままで、機械・資材が圧縮、凝縮された「ちいさな町工場」「スモールファクトリー」となりました。
これにより、現場とオフィスの距離感が狭まってエネルギー密度が増して、今までより高い力が出せる体制になったと考えています。何事にも通じることですが、現実に物事が起きている場と、思考する場とに距離があると、ギャップが生まれます。それを埋められるもの、仕事であったり、キーマンであったりしますがー、それらが機能しなかったり、距離が空きすぎると、組織はバラバラになってしまうと考えます。
今回は、物理的に距離を詰めたことで、ギャップが埋まり、エネルギー密度が増したと感じております。こうしてホームぺージの文章を考えているデスクの傍らで、バックグラウンド音楽が、プレスマシンのトントン回る音になりました。小さな変化かもしれませんが、日々の体感が、仕事の性質を高めていってくれると思います。
さて、圧縮といわれても…篠原工業の生産力は大丈夫?対応は?とご心配をいただくかもしれません。
しかし、ご安心いただきたいです。当社の社員メンバーはそのまま。必要十分な、状態の良い機械が残り、効率よく回りますので、ここ数年では、もっとも良いパフォーマンスが出来る体制です。協力先も皆、健在なので、仕事の守備範囲も十分です。
【初公開】 新工場 内部の景色です。工作機械とプレスマシンが並列する、密な工場となりました。
★金型設計・制作、プレス生産加工はこれまでと変わらず、対応致します!
★脱脂、バレル、テーピング業務のご相談もOK
★メタルカードの制作も、お任せください!
来年もどうぞ、篠原工業をよろしくお願い致します。
そして皆様、良いお年をお迎えください。
篠原工業 総務部一同より